よく交通事故の後遺症としてあげられるむち打ちですが、
実際にはどのような怪我なのでしょうか?
首には脳から体に指令を送る神経が通っていますが、
これが急な動作を受けた場合に目に見えない程
細かく損傷を受けてしまう事があります。
これと同じような原因で起きるのが関節の捻挫です。
人体や筋肉が急激な動きについてこれず、
ごく小さな断裂が起き、激しい痛みを起こします。
筋肉などは自然に治癒することが出来ますが、
神経は自然に治らないため、後遺症として苦しむことになります。
むち打ちの原因
神経を痛めてしまう原因は、急激な動きが首にかかる事です。
事故などで発症する場合が多いのですが、
状況によっては運動中や、ひどい場合には未熟な施術者による
整体などが原因になってしまう事もあります。
スポーツで起こるむち打ちを防ぐ
格闘技などで起きることもありますが、
むち打ちに関して最も多いと言われるのは
ラグビーやサッカーなどでの接触と言われています。
特に、ラグビーでは競技の性質上、
頭部から相手に突っ込んでいく事が多く、
急激な衝撃によって首にダメージを受けることがあります。
勿論、予防のために首を鍛えていますが、
不意なタックルなどで筋肉を固めることが出来なかった場合、
頚椎を損傷してしまう場合があります。
自動車事故などで起こるむち打ちに比べ、
スポーツの場合は人並み以上に頑丈な選手の接触ですので、
発症しても軽度の場合や、神経の損傷より骨格の
ゆがみなどが原因になる事例が多いと言われています。
この場合には、病院での治療で症状を抑えたり、
治癒させることも可能ですので、
早めに診察を受けることが重要です。
交通事故でむち打ちにならない為に
最近の自動車では、むち打ちを防止するシステムが
搭載されているものも販売されています。
むち打ちは後部からの追突により、
急激に首が振られることにより発生しますので、
衝撃を吸収したり、ある程度首の動きを
抑制できると防ぐことが出来ます。
また、スポーツでの発症を防ぐには、
首の継続的な強化が有効とされています。
首のトレーニングは、方法を間違えると逆に
首を痛めてしまう場合もありますので、
専門家の指導の下で時間をかけてじっくり鍛えましょう。
むち打ちになると、長い間色々な不調に悩まされたり、
スポーツの道をあきらめる原因になってしまいます。
出来る限りの対策を立ててむち打ちの予防を行いましょう。